卒業特集2009
(26)米式蹴球部/面條翔太
逆境こそが漢の見せ場
高校時代は野球部に所属し、大学からアメリカンフットボールを始めた面條翔太主将(スポ)。実に9年ぶりとなった高校未経験者の主将は、どんなに苦しい状況に立たされても、決して諦めず前を向き続けた。チームの精神的支柱となり、周りを鼓舞し続けた主将、は米式蹴球部ビッグベアーズに全身全霊を懸けた熱きハートの持ち主だった。
決して順風満帆とは言えなかった今シーズン。クラッシュボウルまでの道のりは長く険しいものだった。秋季リーグ戦第2節、格下ともいえた国士大に負けたあの日。『日本一』を目指す早大はあまりに手痛い1敗を喫した。
この敗戦により今までのチーム作りに対して「迷いは少しあった」。だが、「あの敗戦があったからこそ早大の持ち味だった泥臭さや一戦必勝の気持ちを取り戻せた」(面條)というように、チームは、ここからまとまりを見せ始める。続く4試合を僅差で制し、日大とのブロック代表決定戦への挑戦権を得た。
日大戦の予想は、朝倉孝雄監督(平3商卒)ですら「8:2で日大」。そんな中でも面條は「周りの人たちは日大の圧倒的有利だと思っているはずですが、その状況を逆に力に変えて驚くような結果を出そうと思います」と力強く語っていた。
そして迎えた日大戦。面條の宣言通り、早大はビッグアップセットをやってのけることとなる。「人生をかけた試合でした」。そう語る面條の強い気持ちがチーム全体に伝播し、結実した瞬間だった。
今季のスローガン『全員フットボール』を体現した試合だった日大戦。面條率いるビッグベア―ズは、苦しみながらも6年ぶりのブロック優勝をつかみ取った。残念ながら続く法大に敗れ、甲子園の舞台へと立つことは出来なかった。ただ、一つの大きなカベを面條組は超えた。『逆境こそが漢の見せ場』―――色紙に込めた面條の思いは確かな足跡と共に、新生ビッグベアーズへと受け継がれていく。(記事 前納拡、カメラ 山中太裕) 

面條
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