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卒業特集2009


(23)男子卓球部/原田慎吾
『春のワセダ』は終わらない

『春のワセダ』。その名の通り、早大男子卓球部は春季関東学生リーグ戦にめっぽう強い。大学卓球界を先導する強豪校が集う関東学生リーグ戦では1回優勝することさえ至難の業だが、2005年(平17)から08年で春4連覇を達成。それはまるで、何か目には見えない不思議な力があるように思えるほどだ。

 今季、原田慎吾(スポ)が主将となったチームの目標はもちろん春5連覇。しかしそこには今まで以上に大きな大きなカベがあった。全日本王者・水谷(明大)の存在。『春のワセダ』には続きがある。『秋のメイジ』。ワセダが春の連覇を重ねているのと同時に秋はすべてメイジに覇権奪回を許しており、今春は水谷が出場するとあって、誰もが明大の優勝を予想したことだろう。

 原田自身も「本当に優勝できるのかな」という不安と「記録を止めてはいけない」というプレッシャーを主将として人一倍感じていた。だが主将だからこそ「主将の自分がそんなんじゃだめ」と、気持ちを切り替えた。

 「向かっていくだけ」と、いざ迎えた明大戦は勝ったほうが優勝の大一番。明大有利の前評判とは裏腹に、試合は早大ペースで進み、ついに歓喜の瞬間が訪れる。成し遂げた5連覇は春の力のおかげか、いや、そうではない。「チーム力」。「みんなに感謝している」と、原田を中心にチーム全員で喜び合うその姿を見たあのとき、そう確信した。

 「こんなに伝統のある部で主将をやらせてもらえて良かったし、悔いは何もない」。卒業を間近に控えた原田がはっきりと言い切ってくれた。「6連覇できるように陰ながら応援しています」。『春のワセダ』の伝統は、新たな歴史をつくるとともに史上初の春6連覇に挑む後輩たちへと受け継がれた。(記事 平尾梓、カメラ 菊池瑞)

原田

    

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