卒業特集2009
(22)庭球部/青山修子
「無敗」の立役者

今季、早大女子庭球部は全日本大学王座決定試合(王座)4連覇を果たした。勿論、その間公式団体戦で喫した敗北はない。トップに君臨し続けた早大庭球部。いつもその中心には主将青山修子(スポ)の姿があった。
今や学生のトップに君臨するが、4年前まで僅か1度しか王座を制したことがなかった早大庭球部。当時大学女子テニス界が西高東低となりつつあった中、青山はその門をたたいた。
高校時代、ダブルスでは結果を残したものの、シングルスで結果を残していなかった青山は早速大学のカベにつまずく。関東学生トーナメントでまさかのシングルス予選落ち。同期が結果を残す中「やばいな、という焦りがあった」と言う。しかし、夏の間の猛練習を経て、その後の関東学生選手権(夏関)で強豪を破り単複優勝。一躍、大学女子テニス界のシンデレラガールとなった。
「思い切ってやろうと思った。プレッシャーは特になかった」。夏関の活躍から、青山は1年生ながら団体戦レギュラーに抜擢された。迎えた王座決勝、早大庭球部はダブルスで2勝し、ついに5年ぶりの優勝に王手をかける。この大一番、任されたのはルーキーの青山だった。「とにかく今自分がやっている試合に一番集中しようと思った」。普通の選手ならばかかるであろう重圧。ましてや、青山にとっては初めての王座である。しかし、それらを微塵も感じさせずストレートの圧勝で悲願を達成した。単複全勝、そして優勝を決めた功績から王座MVPも獲得。最高の結果でルーキーイヤーを終えた。
2、3年でも王座連覇を果たした早大庭球部の一翼を担い、主将として臨んだ最終学年。今まで上の立場に立ったことがない青山はチームのまとめ方を模索し続けた。そして出た結論は「コート上で自分がしっかりやっていく姿で後輩を引っ張ること」。最後の王座、青山はこの言葉を実践する
王座決勝。再び、優勝の行方は青山の手に委ねられた。1年の時と状況は同じだが、立場は違う。青山を取り囲む後輩たちの声援。自分の姿を見て、付いてくる人たちがいる。自分たちが続けてきた『無敗』の誇りを継ぐ人たちがいる。「負けるワセダは見たくない」。最後のラリーが終わった後、握りしめられていた左拳が思いの全てを物語っていた。
60勝――。青山が4年間の公式団体戦で積み上げた勝ち星の数である。落とした試合は僅かに4つ。全てのオーダーに名を連ね、全ての勝利に貢献した青山。卒業後はプロとなり、さらにハイレベルな戦いに臨む。青山の活躍は、必ずや後輩たちの刺激になるだろう。常に戦い続けた姿を胸に、そして戦い続ける姿を見て。早大庭球部はこの先も『無敗』のまま進み続ける。 (記事 渡部拓真、カメラ 辻佳亮)
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