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卒業特集2009


(17)ラグビー蹴球部/大島佐利
原型なき進化

 今季、早田組のチームスローガンは『Explosion』。個々が原型を残さない進化を遂げること、これが早田組の部員それぞれに課せられた使命であった。大島佐利(スポ)はこのスローガンの象徴的な人物の一人であろう。

 大島は高校時代に花園連続出場。また2年生からラグビーを始めたにもかかわらず高校日本代表に選出されるなど、その類い希な才能で早田健二主将(スポ)や田邊秀樹副将(スポ4)などとともにワセダのBKを担う存在として将来を嘱望されていた。しかし現実はそれほど甘くなかった。度重なるケガで幾度もチャンスを逃し、最終学年を迎えるまで満足な活躍をすることはできなかった。

 そんな大島に現在のポジションであるNo・8への転向を勧めたのは他でもない中竹竜二監督(平9人卒)であった。一度は断ったものの、4年生になった時に再び打診されると「本当にここで何かを変えなきゃと思いました」と語るようにBKへの思いを断ち、コンバートを決心する。

 当初はセットプレーやブレイクダウンで苦労したものの、夏合宿を経て対抗戦が開幕する頃には、コンバートから半年とは思えぬ順応ぶりでレギュラーの座も獲得。持ち前の攻撃性でFWをけん引し、立大戦では4トライを挙げる活躍を見せる。ディフェンス面でも信頼は厚く、攻守共に早田組には欠かすことができない存在となった。

 入学以来、期待されながらもブレイク寸前でくすぶる日々が続いていた。しかし大島は最終学年に一気に『Explosion』することができた。No.8へのコンバートという環境の変化が起爆剤となり、劇的な進化へとつながったのであろう。早田組では『荒ぶる』を歌うことはかなわなかった。しかし大島の挑戦はまだ終わらない。卒業後はラグビートップリーグのサントリーサンゴリアスへの入団が決まっている。これに対し大島は「いち早く、試合に出たい。周りはみんなトップレベルの選手なので、その中でプレーすることがとても楽しみ」と語っている。トップリーグという新たな舞台でも大島の進化が止まることはない。(記事 真下信幸、カメラ 高森静香) 
    

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