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アカクロPRESS


ノーレストラグビーで勝つ
 ワセダは現在、怪我人続出の緊急事態。CTB村田大志は完全に復帰したものの、HO有田隆平、LO中田英里は27日の帝京戦を欠場することが濃厚。PR瀧澤直、FB田邊秀樹はまだ出場が微妙視されている状態である。チームの核となってきた4選手が揃って欠場ともなれば、27日の帝京戦が「荒ぶる」への最大の障壁となることは間違いない。

 ここで最も気になるのが、帝京の強力FWにどう対峙していくかという点。特に有田、中田を欠いたラインアウトをどう乗り越えるかは確実に勝敗を左右してくるために、要注目のポイントである。

 1回戦の立命館戦では、有田に代わりHOへ入った伊藤平一郎がスローワーを務めたが、経験の浅さから不安定の感は否めなかった。帝京戦では伊藤に加えFL山下昂大もスローワーの候補となるが、二人が1週間でどれだけその精度を上げられるかに注目が集まる。
 また、現在ワセダはラインアウト練習の際、ポジショニングセットのスピードに気を配っている。ラインアウトのポイントまでFWメンバーがダッシュで向かい、相手より早くセットを済ますのだが、この効用は思いのほか大きい。まず相手に考える暇を与えない。相手がセットを終えた段階でスローワーがボールを投じることになるため、マイボールの確保が容易となってくるのである。また、ワセダのテンポで試合を進めることが出来るようになる点が最大のポイント。「スローテンポ」の試合を作りたい帝京に対し、ワセダは「ハイテンポ」の試合を作りたい。これを遂行するためには、ゲーム中の運動量で上回るのはもちろん、このラインアウトセットのように、試合が止まっている時間帯をいかにスピーディーに過ごすかが鍵になる。チームの意思統一が取れていることが絶対条件だが、これに関しては、対抗戦期間中で根付いた「選手主導のチーム作り」が追い風となっている。練習を通して顕在化された課題を選手達が自ら消化していくため、吸収の度合いが早い印象だ。その他諸々の準備を含め、ワセダは死角を一つでも削るべく練習に取り組んでいる。「僕たち(ワセダ)の伸びしろは大きいはず」と、かつて瀧澤が語った通りの成長が見られるはずだ。27日の帝京戦、ワセダは「ノーレストラグビー」で勝ちにいく。

 怪我人続出という緊急事態にも、ブレなく試合への準備を進めているワセダ。今シーズンのあらゆる取り組み・・・導入当初こそ「奇抜」と賛否両論だった全て取り組みが、ここへ来て一本の線で繋がってきた印象である。帝京戦は、1年の取り組みの正否が問われるゲーム。これに勝利し、「荒ぶる」への大きなステップとしたい。

明るいニュースも。村田大志、復帰!!
    




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