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アカクロPRESS


両校戦力分析
FW、BKともにワセダが一歩リード
 両校の戦力は、FW、BKともにワセダが一枚上手。破壊力抜群のBK対決での優勢はもちろん、明治の象徴であるFW対決においてもワセダが有利に試合を進めていきそうだ。

 明治FWは開幕からメンバーを固定できず、それが仇となってセットプレーの安定度を欠いている様子である。黒星を喫した慶應、筑波、帝京との戦いでは特にラインアウトが壊滅的な状況で、マイボールの確保すら困難となっていた。スクラムこそ自慢の重さを活かして時折強さを見せたものの、こちらも8人の纏まりに欠ける印象で、例年の破壊力は影を潜めている。また、運動量の少なさも気になるところである。これはBKにも言えることだが、ラックへの集散が遅く、ブレイクダウンで圧倒される姿が目立つ。これによって1年時からの司令塔SO田村優のキックも有効に決まらず、更なる悪循環を生み出してしまう。吉田監督は帝京からの敗戦後、「長年優勝から遠ざかっているため、(選手達が)勝つために何をすればいいか分からない状況になっている」とコメントしたが、修正すべき項目が多すぎる、というのが現状なのだろう。SH金澤主将に続き、FL西原主将も戦線離脱した今、明治に求められるのは新たなリーダーの台頭、そして伝統の「前へ」の復活である。No.8杉本博昭、SO田村ら3年生と、レギュラー争いに絡むルーキー達の踏ん張りで、この局地を乗り越えるしかない。

 一方のワセダはFWとBKが噛み合い、ここまで安定した戦いを見せている。特筆すべきはそのディフェンス力。ここまで6試合を戦い失トライは僅かに4と、対抗戦グループの中でも抜群の成績を誇る。アタック面はチーム作りを極限まで遅らせてきたこともあり、ライン攻撃の精度はまだまだ発展途上。慶應戦ではチームの完成度の差を見せつけられる形となった。それでも、爆発力を備えたBKの活躍などで、ここまで計358得点。こちらも対抗戦トップの成績である。早明戦は CTB村田大志、FB田邊秀樹が怪我により欠場が濃厚。ともに攻守の核ともいうべき存在だが、村田賢史、中濱寛造が彼らの穴を埋めることで、損害を最小限に食い止めてくれそうだ。この試合で先発復帰となる司令塔SO山中亮平が一次攻撃で起点となり、村田賢がBKの展開へと繋げる。二人のコンビネーションは明治に最大の効果をもたらすはずである。

 2009年度の早明戦は圧倒的にワセダが有利。しかし昨年がそうであったようにこの試合には「魔物」が潜む。明治がその身に降りかかる全ての試練と真っ向から向き合い、愚直に「前へ」を体現してきた時には注意が必要だ。

[P:68]起用法に注目が集まるWTB/FB中濱(左)、WTB中鶴(中)、SO/CTB村田賢(右)
    




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