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アカクロPRESS


鍵握る左足
 FB田邊秀樹のコンバージョンが好調だ。対抗戦に入ってからというもの9割に迫る成功率を誇り、直近の日体大戦では11/12ゴールと「精密機械」ぶりを見せ付けている。角度ある位置からも難なく成功させる姿に、秩父宮では驚嘆の声が止まなかった。

 23日の早慶戦でも、田邊のキックはワセダに勝利を引き寄せる重要な要素となってきそうだ。ブレイクダウンや密集への集散が鍵となる激しい試合展開の中では、両チームある程度のペナルティは織り込み済み。ペナルティを犯さないための準備は必須だが、これを恐れていては激しさで相手を上回れない。しかし裏を返せば、相手にペナルティを意識させることで密集戦を有利に進められる可能性は大いに出てくるのである。
 帝京大戦で田邊がPGを沈め勝利を決定付けたように、ラグビーの得点方法は決してトライだけではない。
 相手がペナルティを犯す度にPGで3点を積み重ねていく。こういうプレッシャーの掛け方は世界のスタンダードであり、国内ではトップリーグの戦いでよく見受けられる。

 田邊のキックが好調な現在、慶應相手にこうした戦略を立ててみても面白い。積み重ねた3点は、同時に慶應の「激しさ」を削ぎ落としていく3点にもなるはずだ。

ゴールポストを見つめ、目算を立てる田邊。ルーティンワークが極限の集中力を引き出す
    




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