両チームともに華やかなBK陣を擁しており、見応えのある展開が予想される。ワセダBKのキーマンはSO村田賢史。正SO山中亮平の欠場が濃厚な中、タイプの異なるプレーヤーである村田を中心にBKがどう纏まっていくかに注目したい。先の日体大戦では中竹監督が山中より上と語る「ジェネラルな部分の強さ」を生かしチームを大勝へと導いたが、1年次から怪我に悩まされた村田にとって早慶戦のような大舞台は初めての経験。超満員も予想される大観衆の中、持てる力を発揮しきらなければならない。ゲームメイクを支えるFB田邊秀樹のリーダーシップも、いつも以上に重みを増してきそうだ。また、ここ数試合で桁違いの働きを見せるWTB中濱寛造のランニングは、調子次第ではワセダのアタックの生命線ともなりうる。
対する慶應も、両CTBを中心に隙のない布陣を誇る。夏までSOで起用されていた竹本竜太郎は、怪我により10月下旬から戦線に復帰してきた。現在のポジションは昨季と同じCTB。チーム屈指のハードタックラーとして、攻守の基点となり続けている。竹本不在の間に司令塔のポジションを物にしたSO和田拓は、FB時代に鍛え上げた正確なキックでチームを確実に前へ押し上げる。FWが強い今季の慶應にとって、和田のキックは生命線とも呼べる武器である。和田のSOとしての成長は、林監督にとっても嬉しい誤算だっただろう。「竹本の怪我」という危機を乗り越えて、慶應BKは戦力に一層の厚みを増してきた。ほか、決定力ある三木・小川の両WTBの存在も脅威である。彼らを自由にさせないことが大きなポイントだ。
正確なキックは貴重な得点源。攻守に渡ってFB田邊の存在感が必要になる