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アカクロPRESS


早慶戦プレビュー
慶應の組織力か、ワセダの個の力か…。
 11月23日、秩父宮が熱く燃え上がる。現在、5戦全勝で首位に立つワセダと慶應。優勝の可能性は完全に2校に絞られ、「早慶戦の勝者が対抗戦優勝校」という最高の舞台が整った。2009年の頂に立つのは、果たしてアカクロかタイガーか。近年で最も戦力が拮抗しながら性格の異なる両校、注目の大一番から目が離せない―。

 林監督3年目の慶應は、昨季までの取り組みが確実に今季のチームに生きている。キックを中心としたエリアマネジメント、そこからFWの圧力を中心に、タックルからトライに繋げる「自分たちのラグビー」(慶應・林監督)で、いくつものトライを奪い上げてきた。例年通り力を発揮し続けるBKに加え、今季はFW8人の纏まりも成熟しており、その組織力においては他の追随を許さない印象である。また、一方では苦戦を強いられた試合の直後に終わりの見えないタックル練習を敢行するなど、慶應の魂を随所で注入し続けた。

 対するワセダは、「早い時期から(組織力で)チームをコーティングしてしまうと、学生が『俺たちは強い』と錯覚してしまう恐れがある」(中竹監督)と、チーム作りを極限まで遅らせてきた。代わりとしてベースとなる個の能力アップに力を注いできたが、これが今のところは成功していると見ていいだろう。その象徴はノートライゲームとなった10月31日の帝京戦。前半に訪れた自陣ゴール前での帝京の猛攻を、FWを中心とした個の圧力と確かなレスポンスではね除け、失点を許さなかった。今季のワセダには、パニックに陥りそうな場面でも「自分を見失わない」精神的な強さが確立されている。この力は、「理屈抜き。ブレイクダウンやタックル、激しさといったラグビーの原点の部分での勝負となる」(FB田邊)早慶戦でも確実に生きてくるはずだ。

 組織の慶應vs個のワセダ。今年の早慶戦はそんな観戦ポイントが出来上がるだろう。そして見どころは後半以降、まさに「理屈抜き」の展開となった時、どちらがより勝利への執念を燃やせるかにある。

[P:68]爆発的なランで魅せるWTB中濱が、慶應の魂のタックルをかいくぐる
    




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