第48回全国大学選手権2回戦
対関東学院大 12月25日 東京・秩父宮ラグビー場
山下組、早すぎる終焉
早大●26-28○関東学院
試合後、悔しさをにじませる山下主将
全国大学選手権2回戦、初戦を快勝したワセダが対決したのは、関東学院大。「危険な匂いがするチーム」(FB井口剛志=スポ4、京都・伏見工)と、過去ライバルとして数々の激闘を繰り広げてきたカントーに油断は禁物。だがワセダは攻撃のリズムをつかめず逆に攻め込まれ、失点。
後半一時同点とするも、リードを奪えず26-28で無念のノーサイド。悲願の『荒ぶる』は、届かなかった。
前半、互いに決め手を欠くなかで10分、ワセダはペナルティーからPGを獲得。WTB原田季郎(スポ3=福岡・筑紫)が落ち着いて決め、先制点を奪った。直後にもPGで得点し、6-0とリードする。しかし前半20分を経過した頃から、ワセダは自陣深くに攻め込まれ、くぎ付けに。最後はゴール中央を突破され、痛恨のトライを与えてしまう。ゴールも成功し一気に6-7と逆転を許した。
ここから流れは完全にカントーに傾き、前半終了残り10分で2トライを献上。カントーBK陣の素早い展開に詰め切れず、6-21と大きくリードされて前半を折り返す。 
井口のキックパスを受けて原田が同点のトライ
得点がほしいワセダは、後半開始4分、SO小倉順平(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がゴール前で相手ディフェンスライン裏へ意表を突くゴロパントを蹴る。ボールはポールに当たって跳ね返り、それをCTB下平泰生(商4=大阪・北野)がうまくおさえて、ワセダ待望のトライとなった。9分には、WTB中靍隆彰(スポ3=福岡・西南学院)が低く突き刺さるタックルで相手を仕留め、観客を沸かせる。13分には井口のコントロール抜群のキックパスを原田がキャッチし、そのままインゴールへと駆け抜けた。21-21の同点に追いつく。
勢いのまま一気に逆転を狙いたいワセダだったが、前半同様一度自陣に攻め込まれると、なかなか抜け出せない状況が続く。20分にはSH西橋勇人(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がシンビンで10分間の退場。浮足立つワセダは、ここでモールからトライを奪われ、またもリードを許す展開に。35分には井口のキックにうまく合わせたフランカー小林勇也(スポ4=山梨・駿台甲府)がインゴールにボールをたたきつけ、26-28とする。だが、あと一歩が及ばず。無情なホーンの音が秩父宮に響き渡った。
『荒ぶる』。ただ頂点だけを目指して1年間戦い抜いてきた山下組は、この日をもって早すぎる終焉を迎えた。「勝てなかったら悔いしか残らない」(プロップ横谷大祐、スポ4=神奈川・桐蔭学園)という厳しい現実。だが、思いは確かに託された。「とにかく勝つことにこだわってほしい」(フランカー山下昂大主将、スポ4=東福岡)。
誰もが慕い、憧れた主将の背中を、声を、プレーを心に焼き付けて、今度こそ王座奪還へ。終焉は同時に、新たな戦いの幕開けでもある。
(記事 亀井未希、カメラ 穂積麻衣、千歩まゆあ)
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