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ラグビー
試合レポート


帝京大戦展望
帝京大戦展望…返り討ちだ、2回戦は昨季の決勝の再現

 第19回大会から第21回大会にかけての同大以来、史上2校目となる大学選手権3連覇を目指す早大にとって2回戦は最初の、そして最大の関門になるかもしれない。1回戦で関西第5代表の立命大を苦戦の末に退け、次戦に迎える相手は昨季の準優勝校・帝京大。このカードはくしくも、一年前の決勝の再現となった。10月末の関東大学対抗戦では6-3とFB田邊秀樹(スポ4)の2PGで辛くも逃げ切ったが、堅いディフェンスを持ち味とする両チームからトライは生まれなかった。相手は対抗戦4位といえども、その時点ですでに実力差はなかったといっていいだろう。偉業達成の前に立ちはだかる最強の挑戦者に、早大はどのように立ち向かうのか。

  対抗戦の終盤あたりから、すでに早大は満身創痍(そうい)のチーム状態となっている。今季、アタックの核弾頭として活躍してきたCTB村田大志(教3)が戦線離脱。この試合からリザーブ復帰したが、一翼を担っていた坂井克行(スポ3)も不調で一時Cチームに落ちてしまっていた。Bチームでアピールを続ける内山竜輔(法3)、牛房佑輔、宮澤正利(ともにスポ3)らが穴を埋めてはいるが、アタックの局面ではどうしても見劣りしてしまう。そしてゲームリーダーとしてチームを牽引(けんいん)し続けてきた田邊も早慶戦以来、体調不良に悩まされてピッチに立てていない。さらに、FWでもチームに激しさをもたらしているフッカー有田隆平(スポ3)、突破役とラインアウトリーダーとして成長著しいロック中田英里(スポ3)をケガで欠いており、チーム全体のクオリティが低下している感は否めない。

マイボールを確保したいスクラム

 一方、帝京大の布陣はほぼ盤石。ロングキッカーFB船津を中心としたBKの狡猾(こうかつ)なキックから敵陣に攻め入り、そこから大学ラグビー界随一を誇る強力FWでインゴールに迫るスタイルは今季も健在。特に、ティモシー・ボンドとヘンドリック・ツイの両留学生の充実ぶりは目を見張るものがある。対抗戦では試合終了間際の逆転で慶大の優勝を阻み、1回戦ではリーグ戦2位の強豪・関東学院大との死闘を引き分け(17-17)ながらトライ数差(3-2)で制した。シーズン序盤こそつまずいたがメンバー、戦い方の理解、連携とすべてが充実しており、昨季の借りを早大に返すべく意気込んでこの一戦に臨むはずだ。

  劣勢が予想される早大が勝つために必要なことはディフェンスとブレイクダウンで対抗し、拮抗したスコアに持ち込めるかということだろう。スローテンポで重厚なゲーム展開は帝京大も望むところ。しかし、それでもこの2つの局面で奮闘して相手を圧倒するのは強い早大の大前提。ここまでの2連覇を成し遂げてきた偉大なる権丈組、豊田組の先例がそれを証明している。3連覇を目指すのならばいつかは問われてしかるべき難題だ。2回戦で赤い旋風を振り払うことで、その答えを見せてほしい。そして互角の展開に持ち込み、勝利への決定的な違いを作り出すキーマンはSO山中亮平(スポ3)だ。田邊が万全でないとなれば、アタックの全権がその大きな双肩にかかることとなる。BK陣の統率、キッキング、判断、突破、すべての局面で真のゲームリーダーになることができるか。勝利への最後の1ピースとなるべく山中の『Explosion』に期待したい。(高井伸彰)

ツィの激しいブレイクダウンは要警戒
    





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