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ラグビー
試合レポート


試合ハイライト
第46回全国大学選手権1回戦 対立命大
12月20日 愛知・瑞穂公園ラグビー場

笑顔なき初戦突破…『荒ぶる』への道険し

 早田組の最終章が遂に幕を開けた。関西第5代表・立命大との顔合わせとなった1回戦。圧倒的大差を付けての勝利との下馬評は覆され、早大は予想外の苦戦を強いられてしまう。最後はWTB早田健二主将(スポ4)のトライなどで突き放して38-0の完封で初戦を飾ったが、同大以来史上2校目となる3連覇へ向けて大きな不安を残す結果となった。

 「何も成果をあげられないまま、試合が終わってしまった」(中竹竜二監督=平9人卒)。それはさながら、敗将の言葉だった。フッカー有田隆平、ロック中田英里(ともにスポ3)といったFWの中心選手たちがケガのため長期離脱を余儀なくされ、さらにはFB田邊秀樹副将(スポ4)までもが試合直前のケガで出場を急きょ出場を回避。大幅なメンバー変更という逆境にさらされても、それをはねのける強さを底力を見せたかったワセダ。だが、その思いを爆発させることは最後までできなかった。

ラインアウトスローワーの大役を担う山下昂

 前半から立命大の粘り強いディフェンスの前に苦しめられてしまうワセダ。相手の気迫は想像以上だった。積極的に前に出られてプレッシャーを受け、思うようなアタックができない。そんな中でも12分、WTB中濱寛造(教3)が持ち味のハンドオフから左大外へ先制トライ。BKの個人能力にものを言わせて前半を24-0で折り返すも、敵陣でゲームを進めながら点差を完全には広げきれない嫌な展開が続いた。

 24点のリードに安心したわけではなかろう。しかし、後半のワセダを一言で表せば『停滞』の二文字。核となるべき選手がいないFWはモールで押され、スクラムやラインアウトといったセットプレーも安定しない。相手のプレッシャーはさらに強まり、ブレイクダウンで後手に回るシーンが増えていく。13分には、NO・8大島佐利(スポ4)がインゴールに余裕を持って到達しながら、タックルを受けてグラウンディングを失敗する信じられないミス。この後もミス連発、ペナルティ多発…よどんだ空気は一向に晴れない。実に後半は40分間も無得点が続いた。だが、全てのワセダファンが感じたであろうフラストレーションを、ロスタイムに早田主将が和らげた。試合終了間際の43分、切れ味鋭いステップで約50メートルを走り切り見事にトライ。久々に見せた早田主将らしい快足は、今後に向けた数少ない光明だった。

 懸念材料ばかりが噴出した試合だが、最も心配なのは格下相手にも劣勢に立たされたFW。ラインアウトのスローワーを前後半それぞれ、フランカー山下昂大(スポ2)、フッカー伊藤平一郎(スポ1)の二人に任せて適性を測るなど試行錯誤が続いているが、やはり有田や中田の穴は埋めきれてないのが実情だ。ましてや、次週の2回戦でぶつかるのは大学屈指の強力FWを擁する帝京大。現有戦力のままでは苦しい。正に剣が峰に立たされた早田組に残された時間はあとわずか。求められるのは今季最大の『Explosion』。主力も控えも関係ない。全ての選手がこの言葉を体現しなくてはここから先は乗り越えられない。チーム発足から10カ月余り、火種はたくさん用意してきたはずだ。早田組、今こそ爆発せよ。そして、赤いカベを打ち破れ。(塚本一成) 

それまでの嫌な流れを断ち切る快走を見せた早田主将
    





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