ラグビー
試合レポート
試合ハイライト
関東大学ジュニア選手権 決勝 対帝京大B
12月13日 東京・秩父宮ラグビー場
3連覇達成!宿敵・帝京大に雪辱

ノーサイドの瞬間、歓喜が爆発した。選手、監督、観客、皆が手をたたき、涙を流し、抱き合い、喜びを分かちあう。先に関東大学対抗戦優勝を決めたAチームに続いて、関東大学ジュニア選手権でも見事、優勝を果たした。ファーストフェイズで完敗を喫した帝京大を倒しての3連覇達成。「ジュニア選手権で優勝しないと『荒ぶる』もとれない」(プロップ和田卓也=商4)というジンクスから大きな重圧がかかった一戦だった。苦しみ、戦い抜いた80分。7-3と接戦を制し、「荒ぶる」へ、舞台は整った。
開始6分、ワセダは相手の反則から得点のチャンスを得るとPGを選択。きれいな放物線を描いた楕円球は、惜しくもゴールポストに直撃、先制点をあげることは出来なかった。すると11分、今度は帝京大にPGのチャンスを与えると、難なくこれを決められ重い3点が入る。この後、ワセダはフェーズを重ね、アタックを試みるも帝京大の堅いディフェンスを前にターンオーバーされるなど、1トライが遠い。ロングキックが敵陣、自陣を往復し、なかなかスコアが動かない状態が続き、ワセダはペースをつかめず反則を多発するも、相手のミスもあり0-3でハーフタイムを迎える。「前半はキックに翻弄され思ったプレーができずあたふたした」(SO吉井耕平=スポ1)との言葉通り、全く思い通りの試合運びは出来なかった。

激しいロック争いに名乗りをあげる岩井
後半、なんとか切り替えたいワセダは、蹴り合いとなってしまった前半を反省し、走ることに意識を置いたが、帝京大の厚いカベをどうしても打ち壊せずにいた。そんな中で、一人の選手の投入が流れを変える。WTB井口剛志(スポ2)。「試合に出られない4年生などの言葉を見て、自分の責任を果たそうと思いました」(井口)。圧倒的な存在感だった。ひとたび井口にボールが回ると何かを起こしてくれそうな、そんな期待が会場を包み、徐々にワセダペースになっていくゲーム。帝京大の決定的なスクラムトライのチャンスはSH櫻井朋広(スポ4)が意地のタックルで潰した。誰もがトライを覚悟し、敗北の二文字がよぎった時だった。その熱きタックルは、トライだけでなく、帝京大の勢いを止めた瞬間でもあった。そして迎えた25分、ペナルティーを得ると速攻で仕掛けた櫻井からロック岩井哲史(教3)へとボールが渡る。「自分の前があいていた」(岩井)と思うや、圧巻の30メートルランで、追いすがる帝京大を置き去りし、力強くグラウンディング。待望のトライだった。ゴールキックもきっちりと決め、7-3。形勢逆転、焦る帝京大は肝心なところでミスを連発し、刻一刻と時間は過ぎていく。お互い一歩も譲らず、意地と意地がぶつかりあう。そして、ついに吹かれた歓喜のホイッスル。それは喜びとともに安堵の瞬間だった。

早明戦に続き、活躍をみせた星野
ジュニア選手権3連覇という偉業を成し遂げたワセダ。ポジション争いはいよいよ熾烈を極めるが、選手の目指すものはひとつしかない。それぞれがそれぞれの役割を果たし、『Explosion』した時、国立競技場に、「荒ぶる」が響き渡る。 (亀井未希)
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