ラグビー
試合レポート
早明戦展望

慶大が帝京大に負けたことにより、勝てば早大の優勝が決まる今季の早明戦。ライバルの目の前で早大が2季振りの優勝を決めるのか、それとも明大が阻止すれのか。アカクロと紫紺に流れる血が国立を狂騒の渦に巻き込む。
明大の監督には今季から、世界選抜でも活躍した世界の翼・吉田義人が就任した。再建の切り札として期待されていたが、慶大戦に敗れるとそこから3連敗。現在3勝3敗と終盤に入り自分たちの強み、スタイルを見失ったように感じられる。一番の問題点はセットプレーの精度の低さ。特にラインアウトに関しては複雑化しすぎた動きにスローワーとジャンパーの呼吸が合わず、成功率は約6割とゲームを組み立てることができない。FWに関しては重戦車が沈黙し、縦への力強い突破は今のところ影を潜めている。「さすがメイジだと言われる試合をしたい」(吉田監督)と抱負を述べているだけに、伝統の一戦で『前へ』の精神が復活するのかに期待したい。注目すべきはNO・8杉本とSO田村の3年生二人。人に対して強く、BKのライン攻撃にも顔を出す杉本。そして飛距離の出るキックともの怖じしない強気なプレーを武器にBKをリードする田村は、早大にとって要注意となるだろう。
対する早大は前節慶大と引き分け、5勝1分とここまで無敗で早明戦を迎えた。しかし、「昨季のこともあるし、一つの手も抜けません」(中竹竜二監督=平9人卒)と兜の緒を締め、あくまでチャレンジャーとして挑む。FW戦でカギを握るのは真のラストイヤー5年目のプロップ瀧澤直(理工4)。昨季は男の戦場、スクラムで負けているだけに「相手がどうのっていうよりも、最後の早明戦を勝って終わりたいです」と豊田組のリベンジも懸けフィールドに立つ。そして公式戦初出場が大舞台なる内山竜輔(法3)と牛房佑輔(スポ3)の両CTB。Bチーム時代からディフェンスには定評があるだけに、アタックで存在感を見せることができれば勝利は自ずと近づいてくる。
早明戦に下馬評なんて関係ない。純粋に気持ちが強い方が勝つ。80分間の死闘を終え国立に響くのは紫紺の凱歌かそれともアカクロが誇りを示すのか。己の努力のみが答えを知る。(原 敬寛) 
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