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ラグビー
試合レポート


試合ハイライト
関東大学対抗戦 対慶大
11月23日 東京・秩父宮ラグビー場

早慶戦…引き分けで自力Vは消滅

 対抗戦優勝をかけた天王山となった早慶戦。互いの意地と意地がぶつかり合い、手に汗にぎるような展開となった伝統の一戦は両者譲らず20―20で昭和55年以来29季ぶりの引き分けに終わった。この結果、このカードは春のオープン戦に続いて2戦連続でドロー。しかし、慶大がトライ数で上回ったために早大の自力優勝の可能性は消滅してしまった。12月5日に行われる最終節で慶大が帝京大に勝利すると、慶大の9季ぶりの優勝が決まる。

 試合開始から4分、相手の反則によるPGをFB田邊秀樹(スポ4)が決めて早大が先制。だが、序盤の主導権を握ったのは慶大だった。先取点を奪ったわずか2分後、華麗なパス回しからトライを奪われ、簡単に逆転を許してしまう。PGで反撃するも、すぐさま慶大のカウンター攻撃に翻弄(ほんろう)され失点。さらに前半23分、チームの精神的支柱である田邊が脳しんとうにより負傷退場するというアクシデントが早大を襲う。そんな嫌な空気が漂い始めた33分、SO村田賢史(スポ4)のキックを慶大がゴール前でノックオンすると、流れは一気に早大に傾く。クイックラックからSH榎本光祐(スポ3)がボールを持ち出し、村田賢からロングパスを受けたフランカー山下昂大(スポ2)が左隅にダイブ。交替した田邊に代わってキッカーを務めたCTB坂井克行(スポ3)も落ち着いてGKを決め、13―13と試合を振り出しに戻す。その後もゴール前で再三チャンスを作るも、相手の強力DF陣のカベを破ることができずに同点で前半を折り返した。

 両校先に点が欲しい後半の立ち上がりであったが8分、相手プロップ川村に好フォローから勝ち越しとなるトライを奪われ、前半と同じように早大が慶大を追う苦しい展開が続く。しかし21分、日本代表から帰ってきたSO山中亮平(スポ3)が投入されるとアタックに勢いがつき始める。「俺が行くと背中で表していた」という中竹竜二監督(平9人卒)の言葉通り、果敢に前へと攻める山中。相手も徹底的に山中をマークし、慶大ゴール前での激しい攻防が続く。そして迎えた36分、ラックからSH櫻井朋広(スポ4)のパスを受けた山中がディフェンスをかいくぐってトライ。GKも決まり再び20-20の同点に。頼れる男・山中の活躍で秩父宮は大歓声に包まれた。そのまま勝ちきりたい早大であったが、慶大も粘って同点のまま試合終了となった。

同点につながるトライを奪った山中

 帝京大戦後から選手主体で試合に臨んでいるという早大は、「今季はこのままでやっていく」(中竹監督)という。ゲームメーカー田邊不在という逆境を全員で乗り越えたことは今後につながる大きな経験となっただろう。対抗戦自力Vの可能性は消滅したものの、早田組が『荒ぶる』を目指すことに変わりはない。この試合で得た教訓を生かし、全員ラグビーで次の大一番、早明戦に臨んでもらいたい。
(藤井 海)

ノーサイド・・・勝者なきグラウンド
    





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