2008シーズン以来の大学選手権優勝を逃したワセダ。
失意の敗戦にも4年生は取り乱すことなく、後輩らに想いを託します。
抱き合う山下主将(左)とCTB布巻選手
「自分の力不足で負けてしまった。楽しい80分間だった。最悪の想定内ではあったが、アタックのブレイクダウンでプレッシャーがかかり、テンポがでなかった。」
一年間チームを引っ張り続けた山下主将は、目を赤くしながらも気丈に振る舞いインタビューを受けます。
しかし円陣後は、悔しさをこらえきれず涙。
泣きながら同期、後輩と抱擁を重ねます。
「後輩に共通して伝えたことは、負けるなということです。どこよりも強いチームになって欲しい」(試合後・山下主将)
主将を支えた井口副将も、後輩へアドバイスを送りグラウンドを後にしました。
『今日の試合で唯一悔やんでいるのが「いらないところでのペナルティー」を減らさないといけないと前々から言っていたことが改善できなかった部分で今後改善していってほしい。
ただそのペナルティーがでたのも、自陣に攻め込まれた途端落ち着いて堂々とプレーができなかった時で、それは経験値というのはもちろんあるが、メンタルコントロールという話にもなると思う。『早稲田は回せば強いし、勝つためのセオリーがある』という自信を持ち「どっしりと」という意味をはきちがえずやっていってほしい。』
他の4年生も後輩へメッセージを送ります。
「ディフェンスにおいてCTB同士でコミュニケーションがとれなかった部分がありました。簡単にBKで回させてしまったのが敗因だと思います。前半にトライを奪われたところで修正できませんでした。
(後輩へは)負けてしまうと、今までやってきたことが否定される。負けて学ぶことは何もないと常々自分は言ってきたつもりなので、勝ちにこだわるチームを目指して欲しい。
荒ぶるを知っている代がいなくなるので、自分たちで奪って後輩たちにその姿を見せたかったです。」(試合後・下平選手)
「トライを奪われた起点がペナルティからだった部分が悔やまれます。もう負けは十分なので、勝ち続けて欲しい」(試合後・土屋選手)
各選手から語られる「勝ち続ける」という言葉。しかし、『荒ぶる』という勝利を知る者はもうありません。
『昨年負けたときに、山下主将から「泣くな」と言われたことがありました。なので今は泣きません。来年は絶対に勝ちます。』(HO伊藤選手)
新たに部を背負っていく後輩は、今日の敗戦をどのように受け止めるのでしょうか。
1つの時代に区切りをつけた『早稲田ラグビー』は、生き残りをかけ新たな局面を迎えます。
新チームを背負う内の一人、伊藤選手