番記者VOICE
早田組のこれから
「これからの伸びに期待してください」(PR瀧澤直)
23日の早慶戦、ワセダは後半36分、途中出場のSO山中亮平のトライ(CTB坂井のゴール成功)で20-20と追いつき、春の早慶戦と同じく同点のまま試合を終了させた。
「前半早々から慶應の激しいプレッシャーにさらされて、用意してきたDFを崩されてしまった。勝負どころでのプレーの精度を上げることが目標だったんですが・・・。まあ負けなかっただけよかったなと。自分達はまだまだだと思い知らされました」(WTB早田健二主将)
と、気持ちで上回られた慶應の強さを認めつつ、自分達の現状を知る試合展開に。
今回の早應戦も日体大戦からの取り組み同様に、「学生主体でやらせた」(中竹竜二)と、ミーティングから戦略策定、相手分析に至るまで、試合に出る選手が主導してやってきたとのこと。ゲーム中の判断についても、中竹監督からの指示はほとんど無かったようである。敵陣ゴール前で得たペナルティでのスクラム選択など、ゲーム中の判断について報道陣から質問が飛ぶと、早田主将が「後半残り12分の展開、今振り返るとあそこは(PGを)狙えばよかったかなと思う」と反省の弁を述べたのに対し、中竹監督は「今日行った判断については学生達を責めるつもりは全くない」ときっぱり。
最後には、学生主導のチーム作りを今後も継続していく意向を示した。
「今シーズンはこれで行くと決めた。最後まで学生にやらせていくつもり。じゃあ監督はいらないんじゃないかと言われそうですけど、そこは最後にテレビか何かで自分から言えれば(笑)」
毎年手を変え品を変え、ユニークなチーム作りを慣行していく中竹監督、その人と4年間同じチームで戦ってきたPR瀧澤直は、今年の方針に関してこう語る。
「なんだかんだ言って、試合に出るのは選手ですからね。チーム作りにしろゲーム中の判断にしろ、やっぱり選手が決める方がこれからの伸びは良いはずで。今日はこういう形になりましたけど、是非これからに期待してほしいです。」
また、この日先発出場したSO村田賢史は、前の日体大戦終了後に、
「実際に試合に出る自分達が全てを決めていくことで、『覚悟』の部分は違うのかなと思います」
と、メンタル面に及ぼす影響について言及している。
チームとしての完成度の面で慶應に引けをとったワセダ。今回は敗色ムードが色濃く漂う展開となったが、次に戦うときは分からない。早田組が「Explosion」するための起爆剤は、現時点でもう、そこかしこに散りばめられていそうな気配である。

突進を図るHO有田隆平の足元にタックルを繰り出す慶應・松本主将(左)ら。慶應の「魂のタックル」に何度もアタックを止められたワセダ15は、大学選手権での再戦を熱望し、またリベンジを誓った
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