番記者VOICE
もう一人の天才
8日、SO山中亮平選手が日本代表に選出されたことが明らかとなりました。山中選手は、今月21日に行われる日本代表vsカナダ代表まで、代表チームでプレーすることとなります。「中竹監督からは日本代表を優先するように言われている。早慶戦にはリザーブでいきたい」(山中選手)とコメントしており、これで23日の早慶戦を山中選手抜きで戦うことはほぼ確実。ワセダファンとしては、嬉しいニュースである反面、間近に迫った大一番に向けて少々不安なニュースとも言えそうなところです。しかし当サイトは「心配無用」と伝えたい。ワセダには、山中選手にも劣らない「もう一人の天才」がいるからです。
7日の日体大戦で10番を背負ったのがその人、「僕の全てを懸けるつもりでこの試合に臨んだ」4年生の村田賢史選手です。
村田選手は啓光学園高時代、伝説の4連覇を成し遂げた時の名司令塔。花園を席巻し鳴り物入りでワセダの門を叩いたものの、「2年の時に左膝の十字靭帯を切って、3年の時には右膝の靭帯…」(村田選手)と、大怪我に泣かされ続けました。戦線を離れている間に躍進を遂げた山中選手の活躍を、ただ傍で見ているだけ。
「悔しかった。自分がプレーして負けていたならまた違ったと思う。自分がプレーできない状態でああなるのはどこかモヤモヤというか、スッキリしないところがあった」
と、この2年間を振り返ります。ただ、村田選手にとっては、この2年間は単なる不遇なものではなく、大切な思いを見つけた2年間にもなりました。
「怪我の間はとにかくラグビーがやりたかった。やっぱりラグビーが好きだなあと気付かされた」
普段の練習では、完全に日が暮れた全体練習終了後、一人遅くまで黙々とボールを蹴り続ける村田選手の姿があります。夏以降ライバルとして山中選手から一歩遅れていた村田選手ですが、アカクロの正司令塔への拘りを失うことは決してありません。
「1年からレギュラーで、しかも日本代表。(山中は)本当に凄いです。でも肩書きは関係ない。僕は『村田賢史』をドンドン出していきます」
再び巡ってきたビッグチャンスに喰らいついた「もう一人の天才」が、早慶戦で再び逆襲を、そしてチームを2年ぶりの対抗戦優勝へと導きます(8日、明治が筑波に敗れたため、早慶戦の勝者が対抗戦の優勝校に!!)。

「学生生活最後の今年を良い一年に。メンバーに入ってるのと入ってないのでは全然違うと思う」(村田選手)
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