番記者VOICE
ステップアップ
緊急事態への対応は上々、早田組が次なるステップへ
17日の筑波戦。試合前にスターティングラインナップを告げた電光掲示板には、この日先発予定だったFB田邊選手の名前がありませんでした。
「発熱です。面倒なことになっても困るので、今日はグラウンドにも呼んでいません」(中竹監督)
この対抗戦、チームが第一のターゲットとして掲げていた筑波戦に訪れた、大黒柱の急遽欠場。ところがこの緊急事態にも、指揮官は「むしろラッキーだった」と振り返ります。果たしてその真意とは??
「今日のスローガンは『チームコンセンサス』。試合中、自分達の判断でいかにして戦術を変えていくか、準備していないことに対していかに対応していくか、ということです。そういう意味では、田邊がいない中での姿を見れたのはむしろラッキーだったなと。あいつがいたら一人でやっちゃいますから」(同)
試合は前半、ワセダが筑波のキッキングゲームに付き合ってしまい、時間の大半を自陣で過ごす予期せぬ展開に。ところが、「(ハーフタイム間に)修正点はたくさんありましたけど、色々と手をつけるのではなく、一つのことに集中してやろうと話しました」(WTB早田主将)と、メンバーが自らの意思でチームの方向性を見出しました。
迎えた後半は、「敵陣プレー」の一点集中突破により、計6トライと大爆発。前半の停滞が嘘のように、見事息を吹き返しました。
PR山岸選手、No.8大島選手の怪我、FB田邊選手の体調不良など、あらゆる逆境を乗り越えながらの「チームコンセンサス」遂行に、試合後は中竹監督も一定の満足感を得ていたようです。「個の成長」に焦点を当て続ける練習にもそろそろ終止符を打つ意向を示しました。
「今年のチームにはタフさを求めています。もっと逆境に追い込んでいきたい。ただチーム作りの方も再来週には・・・。あまり引っ張るとシーズン終わっちゃいますから(笑)」
昨季の雪辱を果たさなくてはならない帝京戦を目前に控え、早田組がいよいよ次なるステップに脚を踏み入れます。

[P:68]後半途中からアウトサイドセンターでプレーした中濱選手。「気まぐれで、事前準備はしていない」(中竹監督)というまさかの采配で、チームにさらなるカオスを投入した。
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