番記者VOICE
教訓
教訓としての敗戦
ワンプレーの怖さを思い知らされたゲームだった―。27日、明大を上井草に迎えて行われたJr.選手権・ワセダBvs明大Bは、後半、気迫溢れるプレーを見せ付けた明治の前に、ワセダが屈する展開となった。
春の戦いでは87-12と同チームから圧勝を収めたワセダだったが、この日は明大のFWを軸としたゆっくりと流れる試合のペースに徐々に飲み込まれてしまう。
ワセダは前半、得意芸のBKを主体とした展開で主導権を握る。しかしあと一歩のところでミスが噴出し、思うようにスコアを伸ばせなかった。すると後半は一転して明治ペース。ワセダは執拗なブレイクダウンに煽られ、戦力で圧倒するBKまでなかなかボールが回すことができない。相手ペースで試合が進む中、疲れが出始めたFW陣は次第にセットプレーでも圧倒されるようになる。その象徴が後半30分過ぎのマイボールスクラムだった。ワセダは明大の圧力に押されずるずると後退し、ターンオーバーを許してしまう。と同時にスタンドで戦況を見守る明大選手達から怒号のような歓声が。出場選手、ベンチ、スタンドが一体となって、明治は完全に息を吹き返した。その後、ワセダは連続トライを献上し、あっさりと逆転を許してしまう。
「FWに強い拘りを見せる」明治の、気迫がこもったスクラム。そのワンプレーでグラウンドの雰囲気が一変してしまう。12月の早明戦の前哨戦とも位置づけられる今回の試合、グラウンドで戦った選手達はもちろん、ベンチで戦況を見守ったAのメンバーにとっても、一つの教訓を得る試合となったはずだ。再スタートを切り、より強くなったワセダの姿に期待したい。

相手に流れを与えてしまったスクラム
一覧へ
TOPへ