上井草便り
終戦
25日の大学選手権2回戦は関東学院大との大接戦。前半20分までは早稲田ペースもそれ以降前半終了までに3連続トライを畳み掛けられるという苦しいゲーム展開。
後半開始から猛攻を仕掛けるも、最後は2点届かずノーサイドの笛、荒ぶる奪回の夢叶わず、終戦の時を迎えました。
「アタックもみんな走って良かったですし、小倉らHB団が冷静にゲーム動かしてました。唯一…、唯一悔やまれるのがペナルティ。試合前にノーペナルティとあげていたんですけど…、ペナルティが重なってタッチに蹴られてモールというのは分かっていたんですけど、約束事を守りきれない弱さ、規律みたいなところが甘かったのかなと…それだけしか思わないです。」(FB井口剛志選手)
ペナルティが起きてしまう原因を「一人一人の経験、メンタルコントロール」と分析する井口選手に対して、記者から”それは1年生が多い、若いチームであるから故か?”と質問が出ると即座に否定します。
「1年生は堂々としていました。逆に他の4年生が…山下が先頭に立って声を出して、最後まで僕達の前に立ち続けてくれていたのに、それについていけなかった…。4年生の責任ですね。」
と自らを責めるように話します。アフターマッチファンクションが終わり、秩父宮メインスタンド前で待つ試合に出られなかった4年生の姿を見つけると、一人一人と抱き合い、時に涙する仲間を前にしても、その悔しさをグッと堪えて気丈に振る舞った井口選手、”どんな仲間達でしたか?”…そう問いかけるとしばらくの沈黙の後…
「ライバルですね。」
ともにアカクロを目標に上井草で凌ぎを削り、自らを成長させてくれた仲間達への感謝の思いを一言に詰め込みます。
取材する学生新聞の記者が逆に涙ぐみ、「泣かんといてくださいよ」と笑顔で包み込む一幕も…アカクロの最後尾を守り抜いた井口選手は最後まで気丈に、そして優しく立ち振る舞い、秩父宮を後にしました。【鳥越裕貴】

「大学で一番のバックスリーでも負けてしまう事があるんだなぁ」
涙が溢れるWTB原田季郎選手の肩を抱き、優しく話しかけるFB井口剛志選手(右)
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