上井草便り
独走
13日のJr選手権決勝、後半26分の決勝トライは相手ペナルティから速攻を仕掛け、LO岩井哲史選手が持ち味のスピードを生かして奪ったものでした。
「相手が疲れて背中向けて返っていた(10m下がっていた)のでこれはチャンスだと。(ディフェンスは)FWだけでしたし、行けると思った。」
ディフェンスを振り切り独走、インゴールへダイブすると芝生の上で仰向けのまま仲間達の祝福を待ちます。
「”走りきれてよかったー”…と。あれで捕まってノッコオンとかノットリリースが一番シャレにならないんで…(笑)」
11月の1stフェーズで対戦した際はFW戦で完敗、岩井選手自身も「トイメンの4番にめちゃめちゃやられた」と振り返ります。その悔しさを晴らすべく、Jr選手権決勝に際して「寄せ書き」に記した言葉は”仇(かたき)”の一文字でした。
「(いつも書いている言葉を止めて)今回だけは”仇”にした。1stフェーズの”仇”を取るという意味で。ロックとして…ワセダのロックの方がすごいんだ!というのを表わしたかった。」
有限実行…自身のトライで見事1stフェーズの雪辱、敵討ちを果たしました。ちなみに、いつも「寄せ書き」に書いている言葉は”毘”の一文字。戦国武将・上杉謙信の旗印としても有名なこの一文字に込める思いを
「ちょっとウンチクになってしまうんですけど…(笑)。毘沙門天は戦いの神。実はもう一つの要素があって、弱い自分を見張っているらしいんです。試合でも一番の敵は自分自身、弱い自分なので、そういう部分は出さないようにという意味をこめて、あの文字を書いている。」
と話します。昨年度は”荒ぶる”優勝メンバーに名を連ねた岩井選手も現状はアカクロに挑戦する立場。
「今日でBチームは終わりなので、これからは個々の戦い。個々で勝負してアカクロを着る事が第一になる。」
ライバルにも自分自身にも勝つ!…その思いが言葉の裏に透けて見えました。【鳥越裕貴】

[P:68]後半26分、逆転となる独走トライをあげるLO岩井哲史選手。「前が空いてたので、走りきればトライだなと…。全力で行きました。」
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