上井草便り
自信
6日の早明戦、前半24分でFWの大黒柱・HO有田隆平選手が負傷退場となりました。専門職であるHOのリザーブがいない状況下、緊急事態を救ったのはFL山下昂大選手とPR和田卓也選手でした。
まず、ラインアウトスロワーとして代役を果たしたのは山下昂大選手。
「個人的にちょっと投げてたくらい。FWであわせは全然やってない。めっちゃ焦りました。焦りが出てましたよね、(交替直後の)プレーに。」
とスロワー交替直後から3連続失敗…。それでもハーフタイムに
「スロワーもジャンパーもいつもと違う形だったので、シンプルに行こうと。大きく(組み立てを)変えたというよりはそこを確認した。」
と落ち着いて修正、後半は無難にまとめました。代役を務め上げた山下昂大選手は「(これから)投げ込みます。100本くらい(笑)」と最後はホッとした表情で報道陣を笑わせます。
ラインアウトとともに重要となったスクラム戦では有田選手に替わって入ったPR和田卓也選手が奮闘。
「準備をしてたといえばウソになっちゃいますね。正直、隆平がケガするというのは思っても見なかった」
と突然の投入に驚きながらもスクラムでのマイボールキープ、ボールキャリア、スイープと与えられた任務を着々と遂行。試合を終わって
「自分に求められていたのは運動量。今日は、いつもよりは仕事できたかなと。(国立は)あんだけ観客の方たちが入って、あんだけ一つ一つのプレーで盛り上がってくれて、秩父宮が満員になったこの間の早慶戦とは違うよさがあって今日はすごい楽しかった。」
と笑顔で振り返ります。予期せぬ事態にも淡々と代役達がその穴を埋めてしまう修復能力の高さをFL山下昂大選手は
「逆境の中でも自分を持って戦えるようにしようと常にいってますし、(そういう対応を)やってるんで。そういう意味で今日のゲームなんかはいい経験。」
とサラリと言ってのけます。
早稲田の記者会見に先立って行われた明治の記者会見で敵将・吉田監督は”早稲田に及ばなかった点”を報道陣に問われると、しばらくの沈黙の後、重い口を開きます。
「早稲田の選手達には(一人一人に)強い自信が刻まれている。その総合力は早稲田が上回っている。」
敵将も認める誰が出ても揺るがない自信…早田組はまた一つ精神的にタフなチームへと成長しました。【鳥越裕貴】

後半、大外のスペースをゲインするPR和田卓也選手。直前のスローフォワードで”幻のトライ”となったプレーに「(8番の選手をかわした後)途中で笛には気付いてたんですけど、国立でトライをしてみたかった(笑)」と記念(?)のインゴールダイブ。
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