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インタビュー


【スキー】渡部善斗 -イケイケ!New comers! 第9回
7月5日
早大スキー部合宿所

 スキー部からはスポーツ科学部1年、渡部善斗選手に話を聞いた。兄はバンクーバー五輪で9位の渡部暁斗選手(スポ4)。幼少のころから兄の背中を追ってきた。中学生で全国制覇すると、高校時代には、世界ジュニアで7位になるなど、世界の舞台で結果を残して、トップアスリート入試合格者として堂々の早大入り。先を行く兄を「早く超えたい」と力強く意気込む、一流のアスリートの素顔に迫った。


笑顔で取材に答える渡部善選手

――スキーを始めたきっかけは
 兄が先に始めていたので、まわりからの言葉が大きかったです。「お前もやってみろ、いけ!」って。で、小3から始めました。

――じゃあ、自分から進んでやり始めたわけではないということですか
 はい、最初はいやいやでした(笑)。中学校2年生のときに全国で優勝してから、おもしろいなあと感じるようになって、いまでは大好きです。

――ほかにスポーツはやっていましたか
 バスケ、とかいろいろ。運動は好きです。

――ノルディック複合という競技を選んだきっかけは
 長野県では、競技ジャンプをやっている人は中学生になったら、全員ノルディック複合をやるので。クロスカントリーが嫌いで最初は嫌々だったけど、中2のときたまたま全国大会で優勝し、だんだんノルディックを好きになりました。「勝ったからこっち(ノルディック)でいこう」って感じです。

――どうして早大スキー部を選んだのですか
 いろいろな大学を見たのですが、すぐに決まりましたね。高校時代のコーチにみてもらえるというところと、自由な雰囲気だったところに惹かれました。自分で練習を組んで、自分の力で強くなれるところがよかった。

――ジャンプしたときの感覚は? 最初はこわかったですか
 いまは、楽しいという気持ちの方が大きいです。でも、最初はこわかった。板だけの上で飛ぶわけですから。風の影響をうけるので、今でも時々こわい。事前に風をみるけれども、滑っている最中に変わってしまうこともしばしばなので、やはり飛んでみないと分からない。繊細な競技なんです。

――飛ぶときは何を考えているんですか
 どうすればいちばん距離が伸びるかを考えています。踏み切りのタイミングとかは0.0何秒の世界です。

――ジャンプしている時、意外と関係ないこと考えたりすることはないのですか
 まあ、たまには(笑)。夕飯のこととか。でも、そういうときはあまり飛べませんね。

――クロスカントリーのときは何を考えていますか
 コーチ・関係者の声を頼りに情報を得て、それをヒントに滑っています。

――お兄さんはどのような存在ですか
 ライバルです。まだ勝ててないですが。でも兄が1位なわけではないので、超えてなんぼだと思っています。兄より上がいると思って頑張れますね(笑)。身近にお手本がいるという意味で、良いと思います。

――オリンピックは2人で出よう、というような約束をしていますか
 いや、してないです。枠を争わなければならないので、まずはやはり自分が頑張らないと。一緒に出場することよりも、自分が出ることを考えています。周りが過剰に反応していますね。まわりからもそれはよく言われるんですが…気にせず頑張ります(笑)。

――やはり、よく比べられますか、いやなことはありますか
 比べられることは多いです。でも比べられるうちがまだ良いというか…そう思っています。兄は兄で、僕は僕。でも、現時点では兄のほうが技術も評価も上。悔しいです。はやく超えたいですね。

――1位になったときの感覚は
 誰もいないゴールに入れるので、ただただ「よっしゃあ!」です。他にはなにも思わず、「よっしゃあ!」とだけ思います。

――団体での入賞と個人での入賞って、気持ちの面で違いますか
 全然ちがう競技っていう感じがしますね。団体はみんなで協力して、みんなで勝ってみんなで喜ぶって感じですけど、個人は個人で勝って個人で喜ぶ感じですね。

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