~ミスターWASEDAが描く主将像~
慣れ親しんだ『WASEDA』のユニホームに袖を通すのも、今年で最後だ。「寂しい気持ちはもちろんある。そういう気持ちがあるからこそ、この一年を頑張れる」と語るのは、いまやワセダを象徴する選手になった斎藤佑樹主将(教3)。常に勝利を求められる立場にありながら、斎藤主将は入学から一貫して自分磨きに徹する姿勢を崩さなかった。向上心高きエースは、第100代主将という大役をどのように受け止めているのか。
「プレーで引っ張る」
視線を外すことなく、淡々と粋な言葉を発する。主将になったからといって、斎藤佑樹は斎藤佑樹のままだった。「そんなに引っ張れるタイプでもない」と自らを評するチームリーダーが目指すのは、「プレーで引っ張る」主将。これまで見てきた3代の主将の中では、上本博紀(平21スポ卒=現プロ野球阪神)がそのイメージに近いと言う。その上本は、主将の重圧から4年時に成績を落とした。しかし、斎藤主将は「自分は投手なので。(チームのことは)ほぼ(副将の)宇高(幸治=スポ3)と学生コーチに任せてあるので、支障はないです」と全く意に介せず。限りなく、肩の力は抜けている。その一方で、このような自覚も話してくれた。「今までのワセダとはまた違うワセダを見せることと、今までの伝統を受け継ぐこと。それをうまくやっていかないといけない」。斎藤佑樹が、第100代主将を務めることの意義。それはひとつの時代を締めくくることよりも、新たなワセダを始めることにあるのかもしれない。 
これまで通り、「プレーで引っ張る」