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ア式蹴球部
試合レポート


VS 神大(JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦)
JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦
6月20日
東京・国立西が丘サッカー場


FKを獲得した野田。変化をつけ速攻を試みようとするが、仲間との攻撃意識のずれから速攻ならず

 前期リーグ戦最終節となった6月20日。第6節の筑波大戦以降5戦勝ちなしのワセダは未だ波に乗れぬまま、今節神大を相手に迎えた。両者の勝ち点差はわずか1、リーグ順位もワセダ9位に対し、神大は8位と、順位を上げるには落とせない試合。不調のワセダは何としても白星を飾り、リーグ最終節を終えたいところだった。だが、結果は0-1。前期リーグ戦戦績を3勝3分け5敗とし、後味の悪さだけが残った。

 うだるような蒸し暑さの中行われたこの試合の全シュート数は、ワセダ6に対し、神大は8。前半のシュート数を見てもワセダ2、神大3と、両者攻め手を見出せない展開。ボールはなかなか落ち着かず、中まで仕掛けるドリブルや、脅威のある縦パスは影を潜めた。互いに攻め手を潰すような攻防が続く。ワセダは数あった直接FKなどのチャンスを生かしきれず、攻撃陣は得点を生むことができない。一方、神大のスペースを利用した攻撃を守備陣は危なげなく防いでいった。神大の印象について、「球際にはきていたが、印象はあまりない。」とDF菅井順平(スポ2)が話す通り、鮮烈な印象を与えられるようなシーンはなかった。淡々と時間は流れ、前半を両者無得点で折り返した。


ゴール前で幸田が滑り込むも得点には結びつかない

 試合が動いたのは71分。沈黙を破ったのは神大のほうだった。左コーナーキックの浮き球からのシュート。キーパーの前に被せ気味に入って来られると、ボールはそのままネットに吸い込まれ、神大に先制を許した。「チャンスをものにできずに数少ないピンチで失点してしまった」(DF野田明弘副将=スポ4)。後半立ち上がりから徐々に流れを掴みかけており、攻勢になっていただけに、痛い失点となった。その後、ワセダは再三神大ゴールに迫るも、得点はならず。奥井諒(スポ3)がサイドから切り崩し、前線で動き回るなど精力的な働きを見せるが、いずれもネットを揺らすことはできなかった。「失点してからチーム内に焦りが生じた」(奥井)と語るように、前がかりにはなるものの慎重になりすぎたのか、何度もボールをDFラインに下げてしまうなど、姿勢とプレーにズレが見受けられた。77分にはFW富山貴光(スポ2)、MF鈴木隆司(商4)に代わり、FW松井亮大(スポ3)とMF柿沼貴宏(教3)が投入されるが、最後まで勝利の女神は微笑んでくれなかった。

 筑波大戦以降勝ちのないワセダに一体何があったのか。鳴り止まない不協和音は古豪復活への警鐘なのか。見えない足枷が未だワセダを縛りつける。しかし、この苦しい局面を如何に打開するか、そこにワセダの真価が問われる。

 先日、日本中が遠く離れた地で闘った11人のサムライに熱視線を注いだ。この日本代表を率いる岡田監督も言わずもがな早大ア式蹴球部出身である。現在の早大ア式蹴球部は「古豪」などと表現されるが、そんな呼び名は彼らには似合わない。「練習では紅白戦を通じて結構いい形、プレーができていると思うのでそれを試合で出せるように」(野田)と、復調の兆しも見えてきているようだ。3日後に迫った伝統の早慶定期戦では、脈々と受け継がれし熱きワセダ魂を見せてくれるに違いない。
(記事 臼井由佳、カメラ 沖嶌めいアリスン)


◆コメント
古賀監督
(試合を振り返って)相手もリスクなく戦ってきたところで、固められたときになかなかボールを動かせずに単調な動きになってしまった。特に前半なんかは動きがなくて、もっと流動的にやっていかなければと思いました。

(失点はしてしまいましたが守備は安定していたように思います)そうですね、センターバックの2人は試合を重ねるごとに良くなってきていて安定していると思います。ただ攻撃のところがまだ課題ですね。

(後半の途中はリズムよくボールを回せていた時間もあったと思います)そうですね、相手の運動力が落ちてきて、幅広くボールを動かして両サイドからも攻めの形を作れていたと思います。ただ流れの中で決定的なチャンスやフィニッシュってところまでができないかなと。シュートも6本でしたし。

(リーグ戦も最終節でした。流経大戦以降勝ち星がないですがチームの状態をどう見ていますか)進化というか発展させようという思いでやってますので。なかなか勝ちきれない部分はあるんですけども、粘り強さとかもつけていきたいと思います。

(しばらく大会はないですが、トレーニングでどういった部分を強化していきたいですか)サッカーの質を上げるために、体力的なところで90分走れるように作っていきたいです。あとは個人の能力、1対1のところを強くしていく必要はあるかなと思っています。


岡根主将
(試合を振り返って)きょうはまずかったですね。後半はワセダの時間帯がくることはわかっていたんですが、流れが来かけた時に失点してしまいました。流れがいい時も攻撃が単発になっていたので、押し込む時間帯が少なくて、内容も薄く、結果も出ていない試合だったと思います。自分でもまだきょうの試合についてはよくわからないです。

(勝てる試合だったという印象は)前半は向かい風だったので相手にボールを回させて我慢する時間だと中で話し合ってやっていました。後半は自分たちが追い風になるということで自分たちの時間帯が来るとは思っていたのですが、うまいことできそうな所をできなかったという印象です。きょうはボランチも上下運動ばかりで、自分のところでボールをもっとキープしてためをつくりたかったのですけどなかなか触れず、何もできなかったですね。

(岡根選手は今節もボランチでの起用でしたが)(中野)遼太郎も帰ってきたしどうなるかわからないですけど、ボランチはきょうで4試合目なので、特に連携の部分でもっと向上していけると思います。センターバックはいつ入っても問題はないですし。

(ボランチはシンプルにプレーすることを心がけているとおっしゃっていましたが)(ケガ中スタンドから)みている時間が長かったので、もっとリズムを出すためにシンプルにボールをはたけばいいと考えていました。自分が周りを見れていない時は簡単にフリーの人につけて、なるべくタッチ数を少ないようにして自分を起点にしていきたいです。ただ周りにつけても自分に(ボールが)返ってこないことが多くて、前につけてもう一回俺に返してほしい時があるのですがなかなか返ってこないので、それが返ってくるようになったら俺が触る機会も増えてリズムもできると思います。そういったところのそれぞれの自信とか技術のなさが出てしまっています。ターンしてそのまま攻めにいってくれてもいいんだけど、確率が低いというか、相手の厳しいところにいってしまっていて、もっと攻撃をさぐりながらいけばいいと思います。相手も狙いをつけやすくなってしまっていると思うので、もっと分散させて狙いところがわからないくらいボールを回したいですね。自分がディフェンスの裏にフィードを蹴る機会もなかなかないし。

(それで攻撃が単調に見えてしまっている)そうですね。それで攻撃も単発で終わってしまっているので。ボールを回しているだけでも相手も嫌だろうし、暑いから足も止まってくると思うので、もっと回していきたいです。

(前期リーグが終了しましたが、今季を振り返ると)なかなかいいゲームができていないのでもどかしい部分もありますけど、やりつづけていくことしかできないですし、やっていることは間違っていないと思うので、監督を信じてこれからもやっていきたいです。来年のためにも積み重ねていって、ゼロからのスタートとしては悪くないと思っていますし、むしろ自分としてはマイナスからのスタートだと思っているので、結果を出すためにがんばっていきたいです。

(次の早慶定期戦までにどの点を修正して臨みたいか)原点に帰りたいですね。運動量が少なかったので、まずもっと走らないと試合にならないです。走りたいですね。あとはチーム内のイメージを共有していかないといけないです。ポンポンボールをつないでいくシーンがきょうはなかったので。もっとイメージを共有できる人を作って三人目の動きもできるようにならないといけないです。

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