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ア式蹴球部
試合レポート


VS 明大(JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦)
JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦
5月23日
埼玉・NACK5スタジアム大宮


ケガから待望の復活を果した主将・岡根(左)

 連敗という悪い流れを止めたいワセダが今節迎え撃ったのは、昨年度の全日本大学選手権(インカレ)王者、そして現在8試合無敗でリーグ戦トップをひた走る明大だ。結果は1-2での敗戦。悔しい結果には違いないが、チームは前2節とは違う雰囲気を漂わせていた。「選手たちは戦う姿勢を見せてくれた」と古賀聡監督は繰り返す。DF岡根直哉主将(スポ4)が戻ってきたピッチには、前を向くワセダがいた。

 パスで繋ぐサッカーを得意とする明大に対して、開始早々から走ることを怠らないワセダの選手たちの動きからは、勝ちにいくという気合いが見てとれた。前線からのプレッシャーや、素早いカバーリングで相手に決定機を作らせない。今季ここまでのリーグ戦を通して手応えを感じているという守備で、未だ無敗の相手に得点のチャンスを与えない。しかし無失点で終えるかと思われた前半45分、ファールをとられFKを与えてしまう。相手選手が蹴ったボールはDFの間をすり抜けそのままゴールへ。前半終了間際という嫌な時間帯での失点となってしまった。


途中出場でヘディングシュートを決めた畑尾

 前半の試合内容は悪くないだけに、点を取って早く追いつきたい後半戦。前半に引き続きFW松井亮大(スポ3)が前線で精力的に動き回るなど攻める姿勢を崩さないワセダ。流れは引き寄せているかのように見えていた68分、中盤明大にフリーでボールを持たせると、DFがよせる間もなく放たれた意表をついたシュートは、濡れたピッチを転がりそのままネットを揺らした。その5分後の73分、指揮官が下した判断はDF2選手の交代。今季初出場となるDF畑尾大翔(スポ2)と足のケガから待望の復活となった岡根主将が満を持して投入された。

 この交代が流れを変えた。MF中野遼太郎(スポ4)に代わってボランチに入った岡根はその確かな足元の技術でチームに落ち着きをもたらした。「劣性で焦っている中、(岡根主将が)余裕のあるリズムを提供してくれた。後ろから積極的に声をかけてくれて、精神的にも頼りになった」とMF奥井諒(スポ3)は話す。プレー以外の面でも主将らしさを発揮した岡根の復帰はワセダにとっては心強い好材料と言える。そして迎えた84分、コーナーキックから畑尾が放ったヘディングシュートが決まり1点を返すことに成功。セットプレーで強さを発揮する長身選手の交代が功を奏した。その後FW佐々木絢也(スポ3)を投入して攻撃の更なる活性化を図るも反撃はここまで、勝利を引き寄せることはできなかった。

 結果だけを見れば3連敗。だがこの一戦では確実に明るい方向へ向かっているチームを見ることができた。チームの方向性は変わらない、と選手たちは口を揃える。ほんの小さなきっかけでうまく歯車が回りだしたとき、強いワセダが必ず姿を現す。そう肌で感じた試合だった。
(記事 石田侑、カメラ 沖嶌めいアリスン)

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