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ア式蹴球部
試合レポート


VS 順大(JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦)
JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦
5月19日
東京・江戸川区陸上競技場


FKを決めた野田明弘副将

 前節、最下位・拓大にまさかの逆転負けを喫した早大。続く第8節の相手は拓大と同じく2部リーグから昇格組の順大である。重い空気を吹き飛ばすためにも勝利が絶対条件のはずだった。しかし前半立て続けに2点を失った早大は後半にDF野田明弘副将(スポ4)のフリーキックで1点を返すので精一杯。次節の首位・明大戦に向けて不安が残る結果となった。

 冷たい雨が降る中行われたこの試合、濡れたピッチを先に攻略したのは順大だった。細かいパスをつなぐことより前線へのロングパスを重視し、一気にゴール前に迫ってくる。早大ディフェンス陣はピッチに足を取られ、相手の速攻に対応できない場面が続く。攻めてはサイドを中心に形を作ろうとするものの、相手の泥臭いプレスやパスミスなどでなかなかボールが落ち着かない。そして早大は流れをつかめないままに14分、20分と立て続けに速攻からのゴールを許してしまう。早い時間帯での2失点に焦りが生まれたのかその後も早大は精細を欠いたプレーが目立ち、悪い流れを打開できないまま前半終了を迎えた。


キレのある動きを見せた松井亮大

 後半、指揮官はFW松井亮太(スポ3)を投入し攻撃の活性化を図った。すると徐々に早大のボール回しに落ち着きが生まれてくる。「0-2で点を取るしかなかったので、失うものがなくてリスクを考えずにできた」とMF中野遼太郎(スポ4)が語るようにプレーに対する積極的な意識がゲームの流れを変えた。しかし守りを固めてくる順大に対してなかなかゴールをこじ開けることができない。待望の得点は75分、角度のある難しい位置からのフリーキックを野田副将が直接決め、早大の追い上げムードに拍車がかかる。しかしあと1点が遠かった。結局早大は順大ディフェンスを最後まで崩しきることはできず、1-2のまま試合終了。今季初の連敗を喫した。

 下位チーム相手に連敗という現実は早大が泥沼に足を踏み入れつつあることを示しているのかもしれない。中3日で迎える次節の相手は、今季負けなしで首位を独走する明大。「戦術うんぬんというよりもチーム一丸となって勝ちにいくしかない」(野田副将)。前期リーグ最大の正念場となるこの試合で早大の真価が問われることになりそうだ。
(記事 森野穣、カメラ 沖嶌めいアリスン)

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