ア式蹴球部
試合レポート
VS 拓大(JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦)
JR東日本カップ2010 第84回関東大学リーグ戦
5月15日
千葉・フクダ電子アリーナ

中野遼太郎(スポ4)も本来の姿を見せることはできなかった
3連戦の初戦、迎えた相手は、今季いまだ無得点で6連敗中と調子の上がらない最下位・拓大。ワセダとしては絶対に負けられない試合である。本来ならば22日に控える首位・明大戦へ向けて勢いをつけるチャンスだった。しかし終わってみれば1-2での敗戦。MF奥井諒(スポ3)が「今までで一番悪い」と振り返ったこの試合、ワセダに見えた課題とは何か。
前半は両者ともにボールが落ち着かず拮抗した試合が展開される。ボールの保持率では上回るものの、パスミスなどでボールを失う場面も目立った。しかしワセダが持ち味とするサイドからの攻撃で相手を脅かす場面も現れ、迎えた21分。DF小川諒(スポ4)からのパスをゴール前で受け取ったFW富山貴光(スポ2)がループシュートで3試合連続となるゴールを奪った。しかし良い時間帯に点を取れたことで気持ちに隙が生まれたのかもしれない。その後守りを固めてくる相手を前に、なかなか効果的な攻撃を見せることができなかった。今季チームとして取り組んでいるセカンドボールへの意識はあるものの、攻守の切り替えが遅いなど、思うようにペースをつかめない。相手に勝ってはいるものの何かが足りない、そのような雰囲気の中で前半を終える。

試合後立ち上がることができず、顔を覆う小川
後半早々、拓大は大型のFWを投入し、前線にボールを放り込んでくるという徹底したパワープレーでゴールに迫ってくる。追加点を狙うワセダだが、「どことなくみんなプレーに力が入っていなくて、本来のワセダではないと感じていた」(DF野田明弘副将=スポ4)というように精細を欠くプレーが目立つ。流経大戦でDF菅井順平(スポ2)が強烈なボレーを決めたときのように、変化をつけたコーナーキックを織り交ぜるものの決定機には至らず。逆に単調ではあるものの、戦い方を徹底してきた拓大に狙い通りのサッカーをされてしまう展開になる。そして80分、右サイドにできたスペースに入り込まれ、相手選手から蹴りだされた豪快なシュートは吸い込まれるようにワセダゴールに入っていった。負けられないプレッシャーが襲いかかったのか、落ち着いてボールを回すことができずその6分後には再び失点。逆転されたスコアのまま無情に笛が鳴り響いた。
試合後の選手たちの言動がこの試合の結果の全てを物語っていた。「この敗戦で自分たちが強いという自信は一切なくなった」とはDF小川諒(スポ4)の言葉。しかし悲観している場合ではない。次の戦いはすぐにやってくる。痛い敗戦には違いないが、今一度自分たちの力を見直すための良い機会になるのではないだろうか。水曜日迎え撃つは順大、江戸川でもう一度一丸となるワセダの姿を楽しみにしたい。
(記事 石田侑、カメラ 塚本一成)
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