米式蹴球部
試合レポート
法大に完敗も見せ場つくる
春季オープン戦 早大対法政大
5月23日
神奈川・川崎球場

春季、攻撃陣を引っ張り続ける大野
昨年のクラッシュボウル決勝の再現となった春季オープン戦の法大戦。降りしきる雨の中行われたこの試合は、早大が今年のクラッシュボウルにむけて自信をつけるためにも、オープン戦の連敗をとめるためにも勝っておきたい一戦だった。しかし、結果は12ー34と終わってみれば完敗。強豪法大相手に前半こそ互角に渡りあえたものの、後半は法大にTDをたて続けに奪われ、試合をさせてもらえなかった。
第1クオーター、「相手のリズムにのまれてしまった」(朝倉孝雄監督=平3商卒)と振り返るように、開始直後の1シリーズ目で試合は動いた。敵陣13ヤード地点からのランとパスを織り交ぜた攻撃で4回連続でファーストダウンを奪われ、あっという間にTDを許してしまう。試合開始早々に関東王者の強さを目の当たりにした。だが、第1クオーター終盤から、RB大野将樹(社2)のランプレーが目立つようになる。第2クオーター序盤、早大は敵陣35ヤードまで攻め込むと、ここでも大野が28ヤードのランを決め、残り7ヤード。「OLが相手ラインを上手く押せていてランが出せた」(大野)という通り最後も大野のランで簡単にTDを奪う。だが、同点かと思ったのもつかの間、トライフォーポイントはまさかの失敗。それでも直後の法大の攻撃で、DB坂本悠太郎(文構2)がパスをインターセプトするなど早大はモメンタムを渡さない。この攻撃でも2回ファーストダウンを奪い早大ペースで試合が進む。すると次の法大の攻撃のパントでDB坂梨夏木(教3)が50ヤード以上のパントリターンTD。坂梨のビッグプレーによって12-7とリードし、早大側スタンドが最高潮の盛り上がりを見せる。しかし、その油断を法大は見過ごさなかった。直後の早大のキックオフで今度は法大がキックオフリターンTD。すぐさま逆転を許してしまう。もともと法大のパントリターンには、苦戦していたこともありスペシャルチームの課題が露呈した一瞬であった。その後、再び坂梨がいいリターンを見せるなどして、残り20ヤードまで攻め込むと、この4thダウンで、早大は1stダウンまで1ヤードということもありギャンブルを選択。これがQBサックを受けギャンブル失敗に終わった。FGを選択していれば再び逆転の可能性が高かっただけに、勝負どころでの手痛いミスとなってしまった。
続く第3クオーター、法大が反撃を始める。「せっかくサードダウンまで作ったのに、そこでぽんとパスを決められてしまうと、またファーストダウンでやり直しになってしまう。そしてそのままゴリゴリ押され続けるというのがありました」(DL西山仁之主将=スポ4)とある通り、勝負どころのサードダウンで止められずにずるずるとシリーズ更新され、2度タッチダウンを許してしまう。法大のTD後のオンサイドキックが成功したこともありこの間に早大は全く攻撃ができなかった。これで完全に勝負が決まってしまい、後半は法大の一方的な試合展開でそのまま試合終了。結局、早大は後半0点でスコアも12ー34と惨敗。後味の悪い試合となってしまった。
「調子がいい時はやはりハドルとはベンチ内の雰囲気もいいんですけど、押されているときに静まり返ってしまうのが今年のチームの課題の一つ」(西山主将)との通り、この日は前半と後半で全く別のチームになってしまった。モメンタムを引き寄せられない時間帯で相手の攻撃から耐えることができないと強豪相手には勝てない。前半のように戦い続けることができれば今日の結果は全然違うものになっていたはずだ。これで早慶戦から3連敗。白星こそ付いていないが、決してチームの状態が悪いわけではない。勝負どころでのミスを減らし、チームの雰囲気をうまくコントロール出来れば、強豪相手でも勝機はある。次は学生王者の関大戦。関大相手にどこまでワセダらしさを見せられるか楽しみだ。
(記事 高崎皓輔、カメラ 池谷優憲)
一覧へ
TOPへ